一般財団法人環境イノベーション情報機構
病院396施設などで吹付けアスベスト飛散のおそれ 厚労省所管施設での実態調査結果
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.02.17 【情報源】厚生労働省/2006.02.13 発表
厚生労働省は病院、社会福祉施設、公共職業能力開発施設での吹付けアスベスト(石綿)の使用実態調査結果を平成18年2月13日付けで公表した。この調査は平成8年度以前に竣工・あるいは改修工事を完了した施設を対象に実施しているもので、結果の公表は17年11月29日に続くもの。
今回の公表までに調査が完了した施設数は病院で7,809施設、社会福祉施設で9万229施設、公共職業能力開発施設で3,160施設。
回答が寄せられた施設のうち、吹付けアスベストなどの使用が確認されたものは病院で2,275施設、社会福祉施設で4,597施設、公共職業能力開発施設で279施設で、うち封じ込めなどの飛散防止対策を完了していなかったものは病院で396施設、社会福祉施設で262施設、公共職業能力開発施設で36施設だった。
厚生労働省では従来から、病院については医療施設近代化施設整備事業の中で、社会福祉施設については社会福祉施設等施設整備費負担金の中で、アスベスト対応を行ってきたが、この実態調査結果を踏まえた対応については、17年11月の結果公表時に、「アスベスト飛散防止措置が速やかに講じられるよう関係省庁と調整していく」との方針を示している。【厚生労働省】