一般財団法人環境イノベーション情報機構
試運転中の志賀原発2号機で原子炉隔離時冷却系の弁トラブル 原子炉を手動停止
【エネルギー 原子力】 【掲載日】2006.01.27 【情報源】原子力安全・保安院/2006.01.27 発表
18年3月からの営業運転開始に向け、試運転を行っていた北陸電力(株)志賀原発2号機(改良型沸騰水型:定格電気出力135万8,000ロワット)で平成18年1月26日に原子炉隔離時冷却系の蒸気供給隔離弁の動作不良が確認されたため、北陸電力は同日9時18分、原子炉を手動停止した。原子炉隔離時冷却系は原子炉への給水が停止するトラブルが発生した場合に炉内の水位を維持したり、原子炉冷却材が失われた時に炉心を冷却するための設備。
志賀原発2号機は次の試運転開始にむけた、原子炉起動操作を1月25日から開始し、26日に原子炉隔離時冷却系の蒸気供給隔離弁の開閉試験を行っていたが、午前3時50分に2個ある隔離弁のうち1個が全閉できないことが確認され、弁を詳細に点検するため手動停止を行ったもの。
また北陸電力は、今回のトラブルが法に基づく国への報告対象事象に該当すると判断し、翌27日にトラブルを原子力安全・保安院に報告した。
ただし、この件について外部への放射性物質の影響はないという。【原子力安全・保安院】