一般財団法人環境イノベーション情報機構
アスベスト使用建築物の解体作業現場 1,280件中5.5%で規制違反みつかる
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.01.10 【情報源】厚生労働省/2006.01.10 発表
1,280のアスベスト使用建築物の解体作業現場で、労働安全衛生法や石綿障害予防規則などの規制が守られているか、厚生労働省が監督指導を実施したところ、71(5.5%)の作業現場で違反がみつかったことが平成18年1月10日付けの同省発表であきらかになった。この監督指導は17年8月1日から10月31日まで実施されたもので、違反の内容は、労働者に対する教育が適切に行われていなかったケース(26件、1,280件中の違反率:2.0%)と最も多く、アスベストの使用有無の事前調査や記録保存が適切に行われていなかったケース、(23件、違反率:1.8%)、アスベスト取扱い作業場への立入禁止措置がされていなかったケースや、石綿作業主任者が未選任であったケース(各15件、違反率:1.2%)なども多かった。
厚生労働省ではこれら71現場に対し指導を実施。全現場で違反事項の是正が確認されたとしている。
なお法違反ではないものの、アスベストの取扱いを改善することが望ましいと指摘された現場も144あり、これらの現場に対しては作業場密閉化の徹底や、アスベストばく露防止対策実施内容の周辺住民向け掲示などが指導された。【厚生労働省】