一般財団法人環境イノベーション情報機構
アスベスト含有廃棄物の無害化処理実証試験実施へ 福山市内の産廃溶融施設で
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2006.01.06 【情報源】環境省/2006.01.05 発表
環境省は広島県、福山市、(株)カムテックスと協力して、平成18年1月10日から12日まで、広島県福山市のカムテックスで、アスベスト含有廃棄物の溶融無害化処理の実証試験を行うことにした。廃アスベスト成形板など、アスベストを含有する廃棄物は現状では最終処分場への埋立処分が主となっているが、産廃最終処分場の残余容量がひっ迫している上に、建築物の解体増加に伴う非飛散性アスベスト廃棄物の排出量増加が見込まれる現状では、高温での溶融処理など、埋立処分以外の処理方法を確立する必要性が大きくなってきている。
今回の実証試験は、(1)産業廃棄物溶融施設(日処理能力:60t)に廃石綿やアスベスト成形板を投入し1350℃程度で溶融した上で、(2)燃焼中の排ガス、集じん灰、処理後の溶融スラグを分析し、アスベストが無害化されていることを確認するもの。
実験は廃棄物処理、分析、健康影響などの専門家の助言を得ながら実施する予定。【環境省】