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環境ニュース[国内]

農業用ため池緊急点検の結果公表 「早急な対応が必要」なため池は約2,200か所

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2005.12.21 【情報源】農林水産省/2005.12.20 発表

 農林水産省はため池の危険度や被災した場合の影響度を判定する「農業用ため池緊急点検」のうち、2ヘクタール以上のため池を対象に実施した点検の結果と、点検結果を受けて都道府県が作成すべきとされている、「農業用ため池緊急整備・災害管理対策計画」のうち暫定計画の策定状況をまとめ、公表した。
 稲作の歴史とともに築造されたため池は、農業用水の水源としてのほか、洪水調節、多様な生態系を保全するピオトープ、水辺を楽しむ親水空間としても、その価値が見直されてきている。
 今回の点検は、平成16年の台風による豪雨や地震災害により、日本国内で4,573か所のため池が被災し、下流域も含め255億円にのぼる被害額が発生したことを踏まえ、あらかじめ災害に脆弱なため池を把握し、今後の被災を予防することを目的に実施されたもの。
 公表内容によると、点検された2ヘクタール以上のため池・約5万1,225か所中で、「早急な対応が必要」と推測されたため池は約2,200か所。また「何らかの対応が望まれる」と推測されたため池は約5,500か所、「対応の必要性が低い」と推測されたため池は約4万3,500か所。
 一方、「農業用ため池緊急整備・災害管理対策計画」は、今後約5年間に改修などの緊急ハード整備を実施するため池について2,044件、災害予測・防災情報管理システム整備、災害管理体制強化を実施するため池について5,009件、暫定計画が策定されていると発表された。
 なお「農業用ため池緊急整備・災害管理対策計画」については、今後まとまる「農業用ため池緊急点検」のうち0.5ha以上のため池についての検査結果も踏まえ、18年10月中旬をめどに「本計画」の策定が進められる予定だ。【農林水産省】

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