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環境ニュース[国内]

ヒートアイランド現象が全国で顕在化 仙台では30℃超えた時間が20年で3倍増

環境一般 まちづくり】 【掲載日】2001.08.10 【情報源】環境省/2001.08.09 発表

7〜9月に気温が30度を超えた総時間数について1980年と2000年を比較したところ、東京と名古屋市では2倍、仙台市では3倍に増え、ヒートアイランド現象が大都市域で広域化、長時間化していることが明らかになった。
 このデータは環境省のヒートアイランド実態解析調査検討委員会がまとめた報告書「ヒートアイランド現象の実態解析と対策のあり方について」の中で報告されている。
 ヒートアイランドは、クーラーなどによる排熱の増加、コンクリ−トなど乾いた素材での地面の被覆、温度調節機能を持つ緑地の喪失など複合的要因によってもたらされる都市部の気温上昇現象。
 報告書ではさらに大都市だけでなく中小都市でもヒートアイランド現象が顕在化しているとしており、その結果、熱中症などの健康被害の増加や、クーラーの利用による二酸化炭素の追加的な排出がもたらされていることを指摘している。
 また、今後のヒートアイランド現象の進展を予測した結果では、都市部で建築容積率、交通量、建物排熱が増加した場合には、気温30℃を超える地域・時間数が約34%増加することが推定された。ただし、建物排熱50%削減、交通排熱20%削減、保水性舗装、屋上面積の50%緑化などの対策を行った場合には、30℃を超える地域・時間数が現状より約21%減少するとも予測されている。【環境省】

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