一般財団法人環境イノベーション情報機構
「異常気象レポート2005」公表 異常気象と温暖化の関係を分析
【地球環境 地球温暖化】 【掲載日】2005.10.28 【情報源】気象庁/2005.10.28 発表
気象庁は2005年10月28日、異常気象や地球温暖化についての最新の科学的知見をまとめた「異常気象レポート2005」を公表した。「異常気象レポート」は国内外の100年を超える気候監視データや最新の予測結果などを総合的に解析して、1974年以来5年ごとに同庁がまとめているもの。
今回公表されたレポートは「近年における世界の異常気象と気候変動−その実態と見通し(7)」が正式名称で、「第1章 異常気象」、「第2章 地球温暖化」、「第3章 地球環境問題などにかかわるそのほかの諸現象」の3章構成。
地球温暖化と異常気象の関係に焦点をあて、その解析の成果として、「世界的に異常高温の出現数、異常多雨の出現数が増加し、異常低温や異常少雨の出現数が減少する傾向がある」ことを指摘。また異常高温や異常多雨の出現数増加には、「地球温暖化の影響があらわれている可能性が高い」などとする分析結果が示されている。
また2100年頃の異常気象の状況も予測されており、世界的に現在よりさらに日最高気温が高くなり、年最大日降水量も太平洋赤道域の中・東部を中心に増加するとされている。【気象庁】