情報通信業界向けに　環境や社会的責任に関するセルフチェックリストを作成

【エコビジネス その他(エコビジネス)】 【掲載日】2005.10.21 【情報源】国連／2005.10.04 発表

　「グローバル・e-持続可能性・イニシアティブ（GeSI)」と「電子産業行動規範　実施グループ（EICC IG)」は、情報通信技術（ICT)分野の企業向けに、環境や社会的責任に関するセルフチェックリストを作成した。
　「ICTサプライヤー（供給事業者）における自己評価質問表」は、企業が、サプライ・チェーンの管理に取組み、環境及び社会に対する責任を果たしているかチェックするための簡単なツールである。この質問表を使うと、労働、人種、保健、安全、環境といった課題について、より詳細な評価が必要となるような分野を特定するためのスクリーニングを行うことができる。
　GeSI議長のタッペン氏は、「ICT質問表によってもたらされる情報は、説明責任を果たし、サプライヤーの実態を把握し、潜在的なリスクやパフォーマンス上のギャップを特定するのに役立つ」と述べ、また、他の業界にとっても、似たような問題を把握するためのモデルとなる可能性があると指摘した。
　なお、GeSIとは、モトローラやボーダフォンなど、国際的な情報通信技術関連企業が参加する取組み。UNEP及び国際電気通信連合（ITU）の支援を受け、情報通信技術業界による、持続可能な開発への貢献を目指している。
　また、EICC IGは、2005年に設立された団体で、マイクロソフト、インテル、IBMなどが参加し、電子産業行動規範の策定及び実施に関する取組みを進めている。【ＵＮＥＰ】