一般財団法人環境イノベーション情報機構
全国初 和歌山県橋本市内のダイオキシン類土壌汚染対策地域が指定解除
【健康・化学物質 ダイオキシン】 【掲載日】2005.08.10 【情報源】環境省/2005.08.09 発表
和歌山県の木村良樹知事は平成17年8月9日の定例記者会見で、同県橋本市内にあったダイオキシン類土壌汚染対策地域の浄化が終わり、対策地域としての指定を県が解除したことを発表した。対策地域の指定解除は全国初。ダイオキシン類土壌汚染対策地域とは、ダイオキシン類の土壌汚染基準(土壌1グラムあたりのダイオキシン類濃度が1,000ピコグラム以下)を超過した地域のうち、ダイオキシン類対策特別措置法にもとづき、知事が特に浄化の必要があると指定した地域のこと。基準超過とともに、一般住民の立ち入りが可能で住民が汚染土壌を直接吸い込むおそれがあることが指定の要件になっている。
今回指定が解除されたのは橋本市内野上山谷田地区の4,930平方メートル。
同地区は最高で土壌1グラムあたり10万ピコグラムのダイオキシン濃度が測定され、14年4月5日に対策地域に指定されていたが、その後16億3,600万円(うち国庫補助9億円)をかけ、約2,600立方メートル分の汚染土壌について、現地無害化処理(3,000ピコグラム以上の場合)、コンクリートボックス封じ込め(1,000〜3,000ピコグラムの汚染土壌の場合)などの対策を進めていた。
なお環境省によると、現在、橋本市以外では東京都大田区大森、香川県高松市新開西公園の2地区がダイオキシン類土壌汚染対策地域に指定されており、浄化対策が進められている。【環境省】