千葉県と成田空港周辺の９市町村が平行滑走路の北伸について申し入れ

【大気環境 騒音/振動】 【掲載日】2005.08.04 【情報源】国土交通省／2005.08.03 発表

　堂本暁子・千葉県知事と成田空港周辺の９市町村長は平成１７年８月３日、北側国土交通大臣に、成田空港平行滑走路を北方向に延長する案について地元からの申入れを行った。
　成田国際空港では、２本の滑走路が並行して走る並行滑走路を整備するにあたって滑走路予定地の地権者との用地交渉がまとまらず、１４年４月に計画より短い「暫定平行滑走路（２，１８０メートル）」が供用開始された。
　しかしその後も交渉が難航したことから、本来の計画とは逆の北の方向に滑走路を延長し、２，５００メートルにする案が浮上してきていた。
　今回の申し入れで地元が国に要請した内容は、（１）地元への十分な説明を行い、コンセンサスを得るように努めるべき、（２）騒音問題に的確な対策を講じるべき、（３）本来の計画で滑走路予定地となっていた場所の地権者との話し合いを継続すべき−−の３点。
　なお申入れを受けた北側大臣は３日中に、「千葉県と９市町村側には（地権者との用地交渉がまとまっていない）今日の事態に至ったやむを得ない事情と、平行滑走路を整備する必要性を十分に理解いただいた。申し入れの内容は真摯に受け止め、これらを踏まえて、速やかに空港会社に平行滑走路の北伸の着手を指示したいと考えている」とのコメントを明らかにした。【国土交通省】