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環境ニュース[国内]

玄海原子力発電所・コンクリート壁設置工事の使用前検査成績書で偽造判明

エネルギー 原子力】 【掲載日】2005.07.06 【情報源】原子力安全・保安院/2005.07.06 発表

 九州電力(株)は平成17年7月6日、玄海原子力発電所で実施している、遮へい用コンクリート壁設置工事に関して、原子力安全・保安院に提出していた使用前検査成績書のうち、一部が偽造されていたと保安院に報告した。
 偽造が行われていたのは、検査に使用する台手動はかりや電子天びんの校正を行うための基準器の検査成績書。
 基準器は(有)佐賀内田衡器製作所所有のものだが、計量法にもとづいた定期検査が行われていなかったため、同社社長が工業技術院計量研究所が発行したとする検査成績書を偽造、そのコピーを九州電力に提出していたもの。
 工業技術院計量研究所が13年4月に独立行政法人産業技術総合研究所に組織変更したにもかかわらず、13年11月・12月の日付で工業技術院計量研究所が発行した成績書となっていたため、保安院のチェックで偽造が発覚した。
 なお偽造判明後、検査に使用した計量器を(財)日本品質保証機構で正しい基準器を使用して改めて確認した結果、計量法に基づく定期検査の判定基準内で測定できることが確認できたため、九電では「この計量器を使用して検査した5件の工事でも、基準の範囲内で測定できていた」と主張。コンクリート工事の試験・検査値の再評価結果でも「コンクリート自体の品質には影響はない」とした。
 この報告を受けた保安院も、九電の説明について妥当であるとの判断を示している。
 偽造を行った(有)佐賀内田衡器製作所に対しては、計量法を所管する経済産業省産業技術環境局が立入検査を実施し、その結果を踏まえ必要な対応がとられる予定。【原子力安全・保安院】

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