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環境ニュース[国内]

「農業用ため池緊急点検」実施へ 豪雨などによる被災予防で

自然環境 身近な自然の保全】 【掲載日】2005.04.19 【情報源】農林水産省/2005.04.18 発表

 農林水産省はため池の危険度や被災した場合の影響度を判定する「農業用ため池緊急点検」を実施することにした。
 稲作の歴史とともに築造されたため池は、農業用水の水源としてのほか、洪水調節、多様な生態系を保全するピオトープ、水辺を楽しむ親水空間としても、その価値が見直されてきている。
 今回の点検は、平成16年の台風による豪雨や地震災害により、日本国内で4,573か所のため池が被災し、下流域も含め255億円にのぼる被害額が発生したことを踏まえ、あらかじめ災害に脆弱なため池を把握し、今後の被災を予防することを目的としたもの。
 点検実施にあたっては17年1月に農村振興局内に「ため池緊急点検検討会」を設置し、(1)構造と周辺環境の危険度を基に被災可能性を判定する1次判定指標、(2)下流への影響度、立地条件を勘案し、整備の緊急度を判定する2次判定指標を開発。
 実際の点検ではこれらの指標を使い、2ヘクタール以上のため池・約6万か所を対象にした緊急点検(17年4月〜6月に実施)と0.5ヘクタール以上のため池・10数万か所を対象にした2期点検(17年9月〜18年8月まで実施)を行うことを予定している。
 なお緊急点検実施後にはその結果を踏まえ、新緊急整備計画を策定。対策が必要なため池を中心に重点整備を推進する。【農林水産省】

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