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環境ニュース[海外]

遺伝子組換作物農場試験の結果を公表

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2003.11.04 【情報源】イギリス/2003.10.16 発表

 遺伝子組換作物の農場試験に関する結果が、10月16日、科学助言委員会(SSC)より発表された。農場での試験は1999年から始まり、遺伝子組換により除草剤に耐性を持たせた4種の作物(春蒔きナタネ、冬蒔きナタネ、ビート及びトウモロコシ)が栽培された。今回は、冬蒔きナタネを除いた3種について、試験結果が公表された。
 試験の結果、ビートとナタネ(春蒔き)については、遺伝子組換作物(GM作物)よりも、通常の作物の方に、多くのハチやチョウが集まった。これは、通常の作物の方に、昆虫の餌となったり、隠れ場所となったりする雑草が多く育ったため。野鳥の餌となる、雑草のタネも通常の作物の方が多かった。ただし、土中の昆虫は、GM作物の方が多かった。一方、トウモロコシについては、GM作物の方が雑草が多く、ハチやチョウ、雑草のタネの量も多かった。調査を実施した研究者は、こうした相違点は、遺伝子の組換方法から生じたものではなく、GM作物の導入により、農家が、様々な除草剤をこれまでと違った方法で使用するようになったことから生じたものだと強調している。
 今回の報告書は、「環境中への放出に関する諮問委員会 (ACRE)」に送られる。ACREは同報告書を審理し、政府に助言する予定である。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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