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環境ニュース[海外]

農場規模試験でGM物質が残存する事故発生。遺伝子組換政策の行方は?

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2003.10.09 【情報源】イギリス/2003.09.24 発表

 2002/03年度の遺伝子組換(GM)に関する調査結果が発表された。これは中央科学研究所(CSL)のGM検査官による調査で、試験作物を栽培中の試験場、試験終了後の試験場などに対する視察・検査の結果をまとめたもの。報告によれば、GMナタネの試験場4ヵ所で、試験終了1年後に花をつけた植物が見つかり、そのうち、一つのサンプルからはGM物質が発見されたという。試験後に花をつけた植物は全て廃棄されたが、この事件について、環境・食糧・地方事業省は、今後二度と同じ過ちを繰り返さないよう、将来、承認の条件を厳しくする予定である。
 また、9月24日には、GMに関する公衆討議の結果報告書が公表された。この報告書は国民のGM作物・食品についての考え、意見をまとめたもの。マーガレット・ベケット環境・食糧・地方事業省大臣は、報告書をよく吟味した上で回答書を作成し、これからのGM政策の立案に当たって、報告書から学んだことなどについて発表すると約束した。イギリス政府はこの報告書に加えて、科学的レビュー、コスト・ベネフィット調査、農場規模試験の評価など、様々な情報を収集した上で政策決定を行う予定だ。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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