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環境ニュース[海外]

EPA 飲料水のヒ素基準強化に向け前進

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2001.04.27 【情報源】アメリカ/2001.04.18 発表

 EPAのホイットマン長官は4月18日、飲用水中のヒ素のレベルを大幅に削減する基準の実施に向け取り組もうとしていることを公表した。
 現行基準(50ppb)については、米国科学アカデミー(National Academy of Sciences; NAS)が高すぎるという報告を行っているものの、具体的にどのレベル適切か明示していなかった。このため、長官は、NASに対し、新たな飲用水基準の策定に当たって、3ppbから20ppbの範囲で調査を早急に実施するよう要請している。併せて、長官は、この基準の範囲について、パブリック・コメントを追加的に募集するための規則案を策定するよう、職員に指示した。
 さらに長官は、国立飲用水審議会(National Drinking Water Advisory Council)の部会を召集し、基準の制定に伴って生じうる経済的な問題について検討させる予定である。特に費用の問題に関して、長官は「多くの小規模な給水組織およびそれを利用するコミュニティが、新たな基準を達成するための追加的な費用を負担しなければならなくなるであろう」とし、「こうした費用が、公平で正当なものとなるようにしたい」と述べた。また、技術支援プログラムの策定についても、職員に指示した。
 既にEPAは現行のヒ素に関する基準を下げる基準を、2001年1月22日に公表していた。しかし、ホイットマン長官は同基準において3月23日とされていた施行期日を、連邦官報通知によって60日間延長した。これは、当初の調査が拙速に行われたもので、より正確な科学的調査が必要と判断したためであった。本日の案では、5月22日とされていた実施期日をさらに9ヶ月間延長(2002年2月22日)する予定である。遵守期日は以前と同様2006年となる予定。
 規則案およびパブリック・コメントの期間に関する追加的な情報は、EPA飲用水ホットライン 1-800-426-4791か、またはEPAの水質局ホームページ(www.epa.gov/ow)の「What’s New」をクリック。【EPA】

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