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環境ニュース[海外]

硝酸塩を含む下水の処理をパイロットプロジェトとして助成

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2003.05.23 【情報源】ドイツ/2003.05.14 発表

 5月14日、ドイツ連邦環境省は、バイエルン州のSued-Chemie株式会社が行う環境に配慮した、硝酸塩含有下水処理事業に対し、連邦政府のパイロットプロジェクトとして、合計260万ユーロ(3億1200万円)を助成することを発表した。
 トリッティン環境大臣は、「この事業は、工場用水の下水処理に対し、新技術の有効性を証明するもの。事業の結果は、当分野における新基準の法制化にもつながる。環境技術の革新は、世界市場におけるドイツ企業の躍進をもたらす」と述べた。
 Sued-Chemie株式会社は、化学工場を対象にした触媒装置を製造しており、その結果、高い塩分を伴った下水を発生させている。その下水を処理するため、同社は、硝酸ナトリウム回収のための限外濾過、イオン交換、逆浸透そして濃縮による新技術を開発した。これにより、下水中の硝酸塩を約50%削減出来るという。硝酸ナトリウムの回収に当たっては、化学物質の追加投入は行われず、また、沈殿汚泥も発生しない。これにより、一年あたり、約2300トンの硝酸ナトリウムが回収され、環境や資源への負担は軽減される。【ドイツ連邦環境省】

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