一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ、2023年の容器包装材消費量とリサイクル率を公表
【環境行政 行政資料】 【掲載日】2025.11.07 【情報源】ドイツ/2025.10.17 発表
ドイツ連邦環境庁(UBA)は、2023年の容器包装材消費量として、2年連続減少し、前年比で5.8%減となる約1790万トンとなったことを公表した。一方で、容器包装材のリサイクル率は前年比で0.9%上昇し、69.4%に達したとしている。
2023年のドイツにおける容器包装廃棄物は、1人当たり215.19kgとなり、EU平均(約178kg/人)と比較して高い水準にある。
2026年に発効するEU包装・包装廃棄物規則(2025/40)では、2030年までに1人当たり消費量を5%削減することを目標値と定めており、2023年のドイツにおける削減量は2018年比で938.1キロトン、削減率は5%を達成している。
個人消費者による容器包装廃棄物は842万トンで、前年比で3.3%減少した。
2023年の資材ごとのリサイクル率は、ガラス80.6%、プラスチック52.2%、紙・段ボール86.6%、アルミ68.0%、鉄86.8%、木材30.2%となり、すべて前年比で増加している。
2030年の目標達成のために、プラスチックのみ追加の対策が必要だとしている。
また、衛生上必要な場合やばら売り食品用を除き、軽量プラスチック袋の販売が禁止されているが、2023年の1人当たり使用量は31枚で、EU規制を遵守していることも分かった。
これらの報告は、連邦環境庁の委託を受け、包装市場調査協会(GVM)がデータ収集を行い、欧州連合統計局(Eurostat)で公開しているもの。全国のデータはまだ揃っておらず、数値は今後変動する可能性がある。
【ドイツ連邦環境庁】