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環境ニュース[海外]

世界資源研究所、世界の気候取組の現状を評価する報告書を発表、進捗の遅れを警告

地球環境 その他(地球環境)】 【掲載日】2025.11.06 【情報源】研究機関/2025.10.22 発表

世界資源研究所(WRI)は、1.5℃目標達成のための2030年ターゲット(排出半減)への進捗を評価する報告書を発表した。
評価の45指標のうち、「順調に進捗」している指標はゼロであった。

・乗用車等の電気自動車(EV)の割合、森林再生、民間の気候変動ファイナンスなど6指標は、「進捗しているが速度不足」
・炭素ゼロ電源の割合、石炭火力の割合、森林消失など29指標は、「進捗しているが非常に遅緩」
・鉄鋼業の炭素強度、化石燃料補助金など5指標は、「目標に逆行、早急な軌道修正が必要」
・ゼロ炭素の新規建物、泥炭地再生など5指標は「データすらない」

世界乗用車販売数中のEV割合は、前回報告書(2023年)で「順調に進捗」と評価された唯一の指標であったが評価が低下、一方、民間の気候ファイナンスは「進捗しているが非常に遅緩」から評価が上昇。
化石燃料補助金は増加の一途で、森林消失面積は減少から拡大に転じた。

報告書は、石炭火力の段階的廃止、森林再生、脱炭素公共交通の整備、食肉消費の削減、炭素除去技術の加速、気候ファイナンスの増強を提言する。
報告書は、Bezos Earth Fund、Climate Analytics、ClimateWorks Foundation、国連気候変動ハイレベルチャンピオンとの共同事業である。

世界資源研究所

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