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環境ニュース[海外]

アメリカ環境保護庁、発癌性のある1-ブロモプロパンの使用を禁止・制限する規則案を公表

健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2024.08.16 【情報源】アメリカ/2024.07.31 発表

アメリカ環境保護庁EPA)は、消費者と労働者の健康を守るため、有害物質規制法(TSCA)の下、1-ブロモプロパン(1-BP)を禁止・制限する規則案を公表した。

1-BPは、洗浄・脱脂・接着剤等に広く使われる溶剤で、建材の断熱材でも使用される。
しかし曝露すると、皮膚癌や肺癌、肝臓や腎臓の障害、生殖能力の低下など深刻な健康影響をもたらす可能性がある。

規則案の主な内容として、
・1-BPの一般利用は、断熱材での使用(不当なリスクなしと判断)を除き全面的に禁止。
・1-BPの工業・商業利用は、安全な代替手段が特定された一部の1-BP(ドライクリーニング、染み抜き剤、シーリング材、エンジン脱脂剤等)を禁止。
・禁止対象としないが不当な健康リスクとなる1-BPの工業・商業利用(蒸気・エアゾール脱脂、電子機器での使用等)においては、労働者保護のため、曝露制限など「職場化学物質保護プログラム」の実施、経皮曝露から守る耐薬品性手袋の着用を義務付け。

EPAは、規則案の官報掲載後45日間、一般の意見を募集する。

【アメリカ環境保護庁

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