一般財団法人環境イノベーション情報機構
国連食糧農業機関、農業部門における抗菌剤使用を抑制するRENOFARMを開始
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2024.05.14 【情報源】国連/2024.04.25 発表
国連食糧農業機関(FAO)は、健康と環境、農業の生産性を損なう薬剤耐性(AMR)対策として、RENOFARM(持続可能なアグリフードシステムへの転換を目指し、農業部門の抗菌剤使用を削減する取組)に着手すると発表した。「ワンヘルス」(注)に関する4国際機関の連携(Quadripartite:国際獣疫事務局(WOAH)、世界保健機関(WHO)、国連食糧農業機関(FAO)及び国連環境計画(UNEP))による支援組織とともに、国別に抗菌剤使用削減のための政策立案、技術・能力・知識の構築・普及を促進する。インドネシアのランプン州の家禽飼養部門ほかウガンダとナイジェリアで試験的に実施しており、今後10年間に100ヶ国以上で展開予定。
2024年9月にAMRに関する国連総会ハイレベル会合、同年11月にはハイレベル閣僚級会合の開催が予定されているなど国際的取組が進む。FAOは、AMR対策や持続可能な畜産等について討議するため、同年9月末に動物の健康イノベーション・リファレンスセンター・ワクチンに関する初の国際会議を開催する。
(注)
ワンヘルス:人間、動物、生態系の健全性を持続可能に調和させ、最適化することを目的とした統合的手法。
【国連食糧農業機関】