一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、化学品情報の普及を図るため化学品データ報告(CDR)の国家レビューを発表
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2023.04.19 【情報源】アメリカ/2023.03.31 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、化学品データ報告(CDR)の初の国家レビュー(分析と解説)を発表した。有害物質規制法(TSCA)のリスト登載化学品を1立地点で年一定量以上製造(輸入を含む)した製造業者は、生産量、用途、曝露可能性等について、4年毎に報告する義務がある。今回は、2016〜2019年の事業を対象とする。従来は生データと短い解説を発表していたが、今回は過去10年の傾向を追い、マップツール、人口学的情報のレイヤー表示などにより情報の普及を図った。報告された8000種類以上の化学品の54%は国内製造、46%は輸入で、輸入は前回2016年の報告から10%増えた。2019年には約327万トンが、主として石油石炭製品・化学品製造部門により製造された。立地点の38%がテキサス、オハイオ、ペンシルベニア、カリフォルニア、ジョージア、イリノイの6州に集中する。有機フッ素化合物(PFAS)は、57立地点で180種類、約31万トン、TSCAリスク評価化学品は、254立地点で33種類が製造された。【アメリカ環境保護庁】