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環境ニュース[海外]

EPA 水域浄化に関する2000年規則を完全に撤回

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2003.03.20 【情報源】アメリカ/2003.03.13 発表

 EPAのホイットマン長官は3月13日、汚染水域の浄化を目指す「一日当たり総合最大負荷量(Total Maximum Daily Load:TMDL)」に関する規則(2000年7月規則)を正式に撤回した。水質浄化法は各州に対し、水質基準に適合しない水域を特定し、浄化計画を策定するよう求める。TMDLプログラムは汚染対策予算を決定する手続きを示してきた。
 この2000年規則は、3万4000を超えるコメントに示された理由に基づいて機能していないと判断された。EPAが2000年規則の撤回を提案したところ、これに対するコメントの90パーセント超が支持を表明した。これらのコメントは、農業・林業団体、産業界、州の行政機関、専門家団体、学識者団体、市民団体など幅広い利害関係者から寄せられた。
 また、この規則に関して20を超える団体から訴訟が提起されていた。議会はこの規則の実施を停止し、また全米科学アカデミーの学術研究会議(National Research Council)はこの規則について、数多くの問題点を指摘していた。
 今回の撤回につき、ホイットマン長官は次のように述べた。「残念なことに、TMDLプログラムを実施するために策定された2000年規則は、(国の水域の浄化の確保といった)目標を達成するには不十分であった・・・EPAおよび州は、今後も協力して、汚染水域を特定し、かかる水域を保護するための基準を設定する予定である。またEPAは、引き続き努力し、より清浄な水といった目標を確実に達成するため、このプログラムを改善していく予定である」【EPA】

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