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環境ニュース[海外]

バルト海でタンカー事故

地球環境 海洋汚染】 【掲載日】2001.04.12 【情報源】EU/2001.03.30 発表

 3月29日、午前デンマークのマン島30km南の海上で、化学タンカー「BALTIC CARRIER(旗国マーシャルアイランド、中級重油を30000tを輸送)が、貨物船「TERN(旗国キプロス、砂糖を積載)」と衝突した。幸運にも、死傷者はいなかったが、BALTIC CARRIERの側面に開いた穴から約1900トンの石油が海へ流出した。伝えられるところの最新の情報によれば、船体が二重になっていたため、さらなる大規模の災害にはならなかったとされる。また、これ以上の石油流出はないともされる。しかし、同地の気象条件は厳しく、デンマーク沿岸に漂着した石油処理は困難である。
 本件に際し、運輸担当の欧州委員会副委員長ロヨラ・デ・パラシオ氏は、ヨーロッパの海域で繰り返される事故に対する深い懸念を示した。また、海上の安全性に関する委員会の提案を優先することを強調し、欧州議会及び理事会がいわゆる「エリカ・パッケージ」の審議を進めるように求めた。エリカパッケージは、寄港国の管理、船級協会の管理の強化、石油タンカーの二重船体化の促進を盛り込んだ「エリカ1」及び海上交通管理・情報システム、油濁汚染補償基金、欧州海上保安庁(European Maritaime Safety Agency)の設立を内容とする「エリカ2」からなる。【欧州委員会環境総局】

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