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環境ニュース[海外]

欧州委員会 東方諸国との新パートナーシップ戦略を採択

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2003.02.24 【情報源】EU/2003.02.13 発表

 欧州委員会は、EU拡大によってもたらされる新たな政治状況に対応し、汎ヨーロッパ的な環境協力に向けた戦略を採択した。この戦略により、西バルカン諸国及びNIS諸国との2国間環境協力の約束が更新されることになる。
 EUの東方拡大により、新たにEUに近接する国々との環境協力は大きな影響を受ける。委員会の新戦略は、2003年5月にキエフで行われる欧州環境閣僚会議への大きな貢献となろう。会議は欧州拡大後の協力体制を提示する予定で、冷戦終結後の1991年にスタートした「欧州環境プロセス(the Environment for Europe process)」を検討し、将来における協力の優先順位を議論する。
 欧州委員会の戦略の目標は、EUの近隣諸国において2002年のヨハネスブルグサミットにおける合意の実施を達成するような持続可能な開発及び全体的な環境保護の追求を盛り込んでいる。この他、近隣諸国における環境法の実施(EU基準に近づける)、及びドーハ開発アジェンダの実施(特に「貿易と環境」面についての支援)に関する条項が置かれている。委員会の提案は、近隣諸国との2国間協定を含め地域ごとに個別の環境政策を追求したものになっている。
 なお、委員会は、バルカンにおいては環境市民団体の設立及び環境上の健康影響削減に力をいれ、NIS諸国においては温暖化防止、エネルギーの効率的利用、公衆衛生の向上及び資源効率の向上を重視している。【欧州委員会環境総局】

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