UNEP管理理事会　パレスチナ自治区における環境状況報告書・勧告を承認

　UNEPの第22回管理理事会において、パレスチナ自治区の環境状況に関する報告書及び環境改善に向けた勧告が承認された。これは、対立する両勢力に共に利益をもたらすと考えられる。
　勧告には、水供給、廃棄物処理、土壌劣化、動植物及びその生息地への脅威などに関する130の提言が含まれている。
　UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、「パレスチナ自治区の環境問題は世界の関心事であった。我々の望みは同地域において紛争が終局することだ。環境問題を通じての協力は、和平交渉での１つのツールとなりうる。本日承認された報告書及び提言は、両政府の協力なしには成し遂げることができなかった。UNEPは管理理事会の提言及び決定を履行すべく、両政府と協力していくことを期待している」とコメントした。【ＵＮＥＰ】