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環境ニュース[海外]

洪水対策のための専門家会議を開催

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2003.02.17 【情報源】ドイツ/2003.02.05 発表

 2月5日、6日の2日間、ボンにおいて、ドイツのトリッティン環境大臣の招きにより、洪水対策のための国際専門家会議が開催された。会議には、ヨーロッパ各地から100名以上の専門家が参加した。
 会議の目的は、昨夏の洪水の際得た経験を、互いに交換することにより、共通の結論を引き出し、対策を試み、そしてEUとしてどのような対策が可能なのか、糸口をつかむことにある。2002年秋、欧州委員会と環境委員会は、2003年中に洪水対策のための戦略を作成することに合意している。この会議は、この戦略の策定に当たって、重要なものとなる。
 2002年9月、ドイツ連邦政府は、洪水対策のための拘束力のある5点のプログラムを承認した。このプログラムは、連邦州と隣接する国々との共同作業で実行していく必要がある。トリッティン氏は、「我々は、洪水を防止するために、堤防を自然の状態に戻し、河川の氾濫原を回復する。そして、この部分を草地として維持していく。改正自然保護法の果たす役割は大きい」と意見を述べた。
 既に、ライン川、マーズ川、モーデル川、ザール川、並びにオーデル川において、洪水対策のための行動計画が存在しているが、EUとしての洪水対策の戦略は存在していない。また、国連欧州経済委員会においては、洪水対策を目的とした国境を越える水路と国際河川の保全と利用に関する協定が、ほぼ全てのヨーロッパ諸国参加のもと、可決されている。【ドイツ連邦環境省】

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