UNEP　土壌の神秘を発掘する新たな国際協力事業をスタート

　熱帯地域における地中の生物多様性に着目した新たな事業が、地球環境ファシリティ（GEF）及びロックフェラー財団などの支援によりスタートする。
　土壌中には数万種の未発見の新種（バクテリア、菌類、昆虫、ダニ類など)が潜んでいるとされ、その可能性に大きな期待が寄せられている。また、土壌中の生物の機能を明らかにすることは、ダメージを受けた土地の回復にもつながると期待されている。
　今回のプロジェクトは、ブラジル、メキシコ、ウガンダ、インド、インドネシアなど８カ国において、土壌中の生物を分析する技術を促進し、土壌中の生物の保全に関する知識、意識を高めることを目指すもの。事業総額は2600万ドル（31億2000万円）で、うち、900万ドル（10億8000万円）がGEF等の補助となっている。【ＵＮＥＰ】