一般財団法人環境イノベーション情報機構
世界気象会議、環境関連のリスクから健康を守るための情報サービス改善計画を承認
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2019.06.28 【情報源】国際機関/2019.06.10 発表
世界気象機関(WMO)は、環境面の健康リスクに関する情報サービスの改善を内容とした5カ年計画(マスタープラン)が最高意思決定機関である世界気象会議において承認された、と報告した。同計画は、WMOと世界保健機関(WHO)が共同で取組むものである。気候変動や極端気象のほか、水・大気、太陽放射などに関する健康リスクに曝されている都市部や低・中所得国、小島嶼開発途上国(SIDS)の人々が、こうしたリスクに対処できるようにするためのもので、次の4つの目標が設定されている。1)医療政策向けの気候情報サービスの内容や提供方法等を改善して、気候変動に強い医療制度づくりを進める、2)災害・健康危機管理を強化して、極端気象によるリスクの理解や予測、管理の向上を図る、3)大気質と太陽放射関連の観測などを強化し、大気科学や環境科学の知見と共に公衆衛生に生かす、4)気候・水文情報サービスの利用しやすさ等を改善して、水・衛生部門の気候変動に対する危機管理能力を高め、安全な水や衛生施設へのアクセスを維持・向上させる。【世界気象機関】