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環境ニュース[海外]

EU水枠組み指令の国内法制化に向けて パブリックコメントを募集

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2002.11.08 【情報源】イギリス/2002.10.29 発表

 10月29日、イングランドとウェールズにおいて、EUの水枠組み指令(the Water Framework Directive)を実施するための詳細に関する協議文書(第2弾)が公表され、パブリック・コメントの募集がスタートした。
 EUの水枠組み指令は、内陸と沿岸部のすべての水質が2015年までに「良好な状態」となるよう求めるもので、現在ある水関係のEU指令の中核となっている。協議に際して、エリオット・モーレイ大臣は、水枠組み指令は持続可能な開発のモデルとなるもので、実践できることを示す必要があると述べ、幅広い意見が寄せされることを要望した。大臣は、同指令について、河川の洪水防止、生物多様性の保全など他の政策や、社会・経済的な事項に、どのように水質管理政策を組み込んでいくのがよいか、考えるきっかけにもなるとしている。
 今回の協議文書は、広域汚染、水の採取、排水許可システム及び湿地などに関するもの。指令を国内法制化するため、既存の規制の強化や新たな権限の創設など政府の対応ぶりを協議する。中でも、広域汚染の予防に関する権限の創設、水採取などの際の「良好な状態」の分類や環境目標の設定、環境庁に河川流域管理計画策定のコーディネートなど指令を実施するための中心的な役割を与えることなどが論点となっている。
 なお、水枠組み指令は2003年12月までに国内法制化することとされている。このため政府は、2003年には、第3弾及び最終版の協議文書を公表する予定。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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