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環境ニュース[海外]

アンモニアの環境影響に関する冊子を発行

水・土壌環境 地下水/土壌汚染】 【掲載日】2002.10.28 【情報源】イギリス/2002.10.18 発表

 イギリス環境・食糧・地方事業省から、アンモニア排出による環境被害への注意を喚起する冊子、「イギリスにおけるアンモニア(Ammonia in the UK)」が10月18日に発行された。この冊子は、アンモニアの排出源、大気中のアンモニアの観測、環境被害及び排出削減のための技術に関する数年来の調査結果をまとめたもの。写真や地図を含む90ページの冊子だが、別途、8ページの要約版もある。
 アンモニアは8割以上が農業から排出されており、主に堆肥、また、窒素肥料も排出源とされる。それが植物、土壌、水に降りかかり、様々な環境問題を引き起こす。さらに数百キロも飛ばされて降雨で地上に降り注ぎ、広範な被害をもたらす。
 具体的な被害としては、ヒースに覆われていた地域で草が生え始める、コケ類が優勢だった地域でコケが減少する、栄養分の少ない土地に生息する植物種が減少するといったものがある。イギリスの植生生態系は、特にアンモニア被害に対して脆弱であることも報告されている。
 今回の冊子について、食糧・農業大臣のウィッティー卿は、持続可能な農業の不可欠な要素として、アンモニア対策の必要性を呼びかけ、農業団体や環境保全団体が、政府と協力して取り組んでいくのに役立つと評価した。なお、イギリス環境・食糧・地方事業省は費用対効果の高い、堆肥の管理方法について研究を行っており、農家への普及を目指している。

無料で請求可能。宛て先
’Ammonia Booklet,’ AEQ Division, Defra, 4/D11 Ashdown House, 123 Victoria Street, London SW1E 6DE.

【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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