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環境ニュース[海外]

UNEP 下水施設不足など陸上起因の汚染で アジア海域は危機に

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2002.10.17 【情報源】国連/2002.10.03 発表

 UNEPはGPAと共同で、陸上からの汚水による海域汚染の脅威に関する報告書「UNEP海域地域における水供給及び下水施設の提供範囲 汚水排出目標は必要か?(Water Supply and Sanitation Coverage in UNEP Regional Seas - Need For Wastewater Emission Targets?)」を発表した。これは、ヨハネルブルグ・サミットで同意された衛生に関する目標(基礎的な下水処理サービスにアクセスできない人口を2015年までに半減する)に答えるものである。今回の報告書は、UNEPの「地域海洋プログラム(UNEP Regional Seas Programmes)」において、この目標を達成する対策を講じていくことができるようサポートするもの。
 同報告書においては、未処理の下水による汚水のリスクが最も高い地域として、南アジア海域を挙げており、ついで東アジア、北西大西洋が続く。UNEPのクラウス・テプファー事務局長は、適切な下水システムの欠如は、人間の健康に深刻な影響をもたらすとともに、沿岸水域の健全性や野生生物及びその生息地に影響を及ぼし、漁民の生計や観光業にダメージを与えるとコメント。このような状況を打破するために、「下水排出目標 (Wastewater Emission Targets)」を設定し、それを遵守していくという方法も一つだと示唆した。【UNEP】

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