一般財団法人環境イノベーション情報機構
欧州環境庁、主要汚染物質の排出源は石炭火力発電所と分析
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2017.07.24 【情報源】EU/2017.07.09 発表
欧州環境庁(EEA)は、欧州汚染物質排出移動登録(E-PRTR)に報告された、最新の汚染物質排出データ(2015年)の分析結果を公表した。それによると、E-PRTRが対象とする65の事業活動の中で、主要汚染物質である二酸化炭素(CO2)、二酸化硫黄(SO2)、窒素酸化物(NOx)の排出量が最も多かったのは、これまでと同じく石炭火力発電所だった。水域への全窒素、全リン、全有機炭素の排出量が最も多い施設は廃水処理施設であった。また、大気と水域への汚染物質排出量が多い施設の数を国別でみると、最も多かったのはイギリス(14施設)、次いでドイツ(7)、フランス(5)、ポーランド(5)であった。E-PRTRは、EU加盟国、アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス、セルビアの大規模産業施設が排出する汚染物質91種類の排出データの登録簿で、各国が毎年報告することになっている。対象施設は発電や石油化学精製、金属加工など約3万5000か所に上る。【欧州環境庁】