一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、改正TSCAで最初のリスク評価対象物質を公表
【健康・化学物質 有害物質/PRTR】 【掲載日】2016.12.19 【情報源】アメリカ/2016.11.29 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、改正有害物質規制法(TSCA)のもと、健康と環境に関するリスク評価の対象となる最初の化学物質を発表した。発表されたのは、1、4-ジオキサン、1-ブロモプロパン、アスベスト、四塩化炭素、環状脂肪族臭素クラスター、塩化メチレン、N-メチルピロリドン、顔料のバイオレット29、トリクロロエチレン、テトラクロロエチレンの10物質。これらは、EPAの2014年TSCA作業計画で危険性と曝露量が大きいとされた90物質から抽出された。このリスク評価は、化学物質が人と環境に不当なリスクがあるかどうかを判定するもので、対象物質の公示から3年以内に完了されることになっている。リスクがあると判定されると、EPAは2年以内にリスクを緩和する義務を負う。リスク評価の対象物質は今後も追加される。TSCAはEPAにリスク評価の継続的実施を求めており、2019年末までには、EPAは常時20以上の物質評価を実施していることになるという。【アメリカ環境保護庁】