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環境ニュース[海外]

トリッティン大臣 再生可能エネルギー普及のための数値目標の設定を訴える

地球環境 国際環境協力】 【掲載日】2002.09.06 【情報源】ドイツ/2002.08.28 発表

 ドイツ連邦環境大臣トリッティン氏は、ヨハネスブルグ・サミットへの出発を前に、サミットにおいて環境政策、開発政策に伴う数値目標と対策を定めることを訴えた。同氏は、「我々には、新しく、そして厳格な数値目標の設定が必要である。現在、12億人もの人々が、飲料水や衛生的な生活条件を得ていない。2億人の人々が電気のない生活をしている。人々に、衛生的な生活や飲料水、エネルギーの供給を行うことは、開発問題と直接結びつくことであり、重大な地球規模の挑戦である」と述べた。
 また、トリッティン氏は、エネルギー問題は、再生可能エネルギーを最大限に拡大することなしに解決しないと主張している。連邦政府は、2010年までに、世界的に自然エネルギーの割合を15%に高めるという目標設定を他のEU諸国とともに主張している。また、OECD加盟諸国における1次エネルギーに占める再生可能エネルギー比率を、2010年までに2%高めることを義務付けることが必要であり、さらに、3年ごとに、それぞれの状況について、報告するよう求めている。トリッティン氏は、「連邦政府は、エネルギーシフトを進めている。これは工業国家でも可能である。温暖化対策の視点から、持続可能なエネルギー供給は、このサミットの優先課題である」とする。
 また、連邦政府は、途上国への支援として、今後5年間に約10億ユーロ(1160億円)の再生可能エネルギーのためのプロジェクトとして準備している。これらのプロジェクトは、さまざまな主体によって進められる。
 連邦政府とEU諸国は、さらに、2015年までに自然資源の消費を改善を行うこと、2010年までに生物多様性の損失を改善することを主張し、それに伴う数値目標の設定を主張している。しかし、アメリカは、ヨハネスブルグサミットにおいて、拘束力のある具体的な目標を設定することを拒否している。【ドイツ連邦環境省】

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