デンマーク政府、環境に優しいエネルギー部門を実現するためエネルギー委員会を起ち上げ

エネルギー】 【掲載日】2016.04.13 【情報源】デンマーク／2016.03.31 発表

　デンマーク政府は、エネルギー部門の動向を分析し、2020〜2030年にかけたデンマークのエネルギー政策の推奨案を作成するため、エネルギー委員会を起ち上げると発表した。デンマークは2050年までに化石燃料を使用しない社会を実現するという長期的な目標を掲げているが、地球規模の気候合意の形成やエネルギーに関する欧州および地域規模の連携強化、エネルギーの国際市場の激変など、目標達成へ向けた環境は変化している。こうした中、この委員会は、エネルギー部門の資金調達、競争的な市場、将来のエネルギーシステムなどの分野の専門家がエネルギー部門の動向を分析および評価し、政府にエネルギー政策を推奨する。委員長を務めるダンフォス社のCEO、ニールス・B・クリスチャンセン氏によると、エネルギー効率化と再生可能エネルギーの拡大に加え、コスト効率、部門間統合、デジタル化に重点を置いた政策が重要だという。エネルギー委員会は2017年初頭に、デンマークのエネルギー政策に関する推奨案を発表する予定となっている。