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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、石炭需要の伸び鈍化を予測

エネルギー】 【掲載日】2016.01.13 【情報源】国際機関/2015.12.18 発表

 国際エネルギー機関(IEA)は、2015年版の石炭市場報告書を公表し、世界の石炭需要の伸びは今後5か年に鈍化するという予測を示した。世界の石炭需要は過去10年以上にわたり急増してきたが、今後5か年の伸びは1年当たり平均0.8%増に落ち着くという。この背景には、世界の石炭消費の約半分を占める中国の経済改革があるという。中国経済は、エネルギーを大量に使用する産業からサービス業やハイテク産業への移行が進んでおり、暫定データでは、2014年、2015年と2年連続で石炭消費が減少したことが示されている。報告書では、中国の石炭消費は既にピークを過ぎていると仮定した予測も示しており、その場合、中国の石炭需要は2013年から2020年にかけて9.8%減少するという。また、再生可能エネルギーの拡大とエネルギー効率の向上へ向けた各国の環境政策も石炭需要の伸びを鈍らせている。ただし、インドや東南アジアでは石炭需要が高まっており、欧州やアメリカにおける需要低下を上回るとみられている。【国際エネルギー機関

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