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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関、カナダの炭素回収貯留プロジェクトを歓迎

エネルギー】 【掲載日】2015.11.19 【情報源】国際機関/2015.11.07 発表

国際エネルギー機関(IEA)は、カナダ・アルバータ州のオイルサンド事業(シェル社Questプロジェクト)の炭素回収貯留(CCS)が開始されることを歓迎するコメントを発表した。オイルサンドのCCSは世界初で、ファティ・ビロルIEA事務局長は「CCSは石炭火力発電所だけのものではなく、CO2の大幅削減の手だてが他にない多くの産業部門で活用できる」としている。Questプロジェクトでは、オイルサンド改質プラントが排出するCO2を年間100万トン回収し、60キロメートル離れた貯留地へパイプラインで輸送し地下2000メートルの地層へ注入する。
CCSは、気候と環境を守る将来のエネルギーシナリオにとって重要な役割を果たすという。IEAの分析では、地球の気温上昇を2℃未満に抑えるためには、CCSが大規模に普及しない限り、2050年以前に現在の化石燃料の確認埋蔵量の3分の2以上は事業化することはできない。IEAは、パリ気候会議を前に各国政府がCO2の大幅削減への合意に備えている今、新たなCCSプロジェクトの開始は意義深いとしている。【国際エネルギー機関

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