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環境ニュース[海外]

ドイツ 熱消費情報の提供を通じ消費量・光熱費が削減へ

エネルギー】 【掲載日】2015.10.30 【情報源】ドイツ/2015.10.16 発表

 ドイツ連邦環境省は、熱消費に関する情報提供を通じた熱消費量・光熱費の削減を目指すモデルプロジェクトの第2回中間報告書を受領し、公表した。これは、2013年秋以降、2016年の半ばまで、ドイツエネルギーエージェンシーが、エネルギーサービス会社「ista」、ドイツ賃借者連盟、ドイツ連邦建設省と共同で実施しているもの。ベルリン、ミュンヘン、エッセンの3地域約190世帯において、住宅を賃借する世帯に対し、無線メーターを用い、インターネットや郵送により、熱需要に関する情報の提供を毎月実施し、賃借世帯が、熱消費量の前月や前年の値、または平均値との比較を可能とするもの。この結果、情報提供を受けた世帯は、そうでない世帯と比較し、エネルギー消費量が平均16%、低いことが明らかになった。さらに、情報提供を受けている世帯の近隣世帯の意識改善にもつながっており、モデル地域における建築物の熱消費量は平均12%減少していることが示された。一方で、地域間の格差も出ており、ベルリン、ミュンヘンでは削減量が大きかったのに対し、エッセンでは少なかったという。このような地域間の結果に関する詳細な分析は、プロジェクトの最終段階で実施される。ヘンドリックス大臣は、「エネルギー費用が家賃に占める割合は大きい。定期的に消費量に関する情報を提供することにより、これらの費用が削減できる。さらに、消費者は、エネルギーについて意識するようになり、気候保護に貢献することができる」とコメントした。【ドイツ連邦環境省】

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