フランス、エネルギー移行法案を可決

エネルギー】 【掲載日】2015.08.10 【情報源】フランス／2015.07.23 発表

　フランス環境・持続可能開発・エネルギー省（MEDDE）は、長期にわたり検討されてきたエネルギー移行法案が、2015年7月22日の最終読会の審議を経て可決されたと発表した。法案については合計5034件の修正案が提出され、150時間に及ぶ審議を経て970件の修正案が可決されたという。
　新法は、フランスにおけるエネルギーの新しいモデルへの目標を定め、国民の日常生活にも直接かかわる各種措置を決定している。法の実施にあたり、新たな行動や製品の使用が義務づけられることになる。これは企業にとっては新規市場の獲得の機会を意味する。MEDDEでは例として、電気自動車（行政の公用車の買い替えやバス輸送、電気自動車奨励金）、生物分解性があり堆肥化可能なビニール袋の製造産業（2016年1月1日より再生不可能なビニール袋はレジで使用禁止）、再生可能な電気・熱エネルギー（エネルギーミックスにおける再生可能なエネルギーの比率拡大）、エネルギーサービス（住居と建物の熱改善、エネルギー貯蔵、エネルギー効率化、スマートメーター、エネルギー消費量削減の促進）、スマートグリッドなどの市場の成長が見込まれるとしている。【フランス環境・持続可能開発・エネルギー省】