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環境ニュース[海外]

国際エネルギー機関と世界銀行、「万人のための持続可能なエネルギー」への進捗を評価

エネルギー】 【掲載日】2015.06.02 【情報源】研究機関/2015.05.18 発表

 国際エネルギー機関(IEA)と世界銀行が中心となって、国連のSE4ALL(万人のための持続可能なエネルギー)イニシアティブの進捗状況を評価し、目標達成にはまだ取組み不十分とする報告書をまとめた。
 SE4ALLは2011年に発足し、2030年までに、「世界のすべての人が近代的なエネルギーを利用」できるようにし、「エネルギー効率の改善率」と「エネルギーミックスにおける再生可能エネルギーの割合」をそれぞれ倍増させるという、3つの目標を掲げている。報告書は、IEAのデータに基づき2010〜12年のいくつかの指標の動きを追った。その試算では、2012年時点で電気を利用できる人は2010年より2億2000万人以上増えて世界人口の85%となったが、調理設備に関してはまだ世界人口の40%以上が固形燃料を使っている。エネルギー効率も再生可能エネルギーの割合も、向上してはいるが目標より大幅に遅れているという。
 SE4ALLの目標達成には持続可能なエネルギーへの投資拡大が緊急に必要で、必要な追加額は年間6000〜8500億ドルと見込まれる。報告書は、世界的影響力の大きい国々の取組みと同時に途上国への最新技術の移転も不可欠で、さらに、エネルギーシステムは水・食料・保健・ジェンダーなどと密接な関係があることから、分野横断的な広い観点からの取組みが有効とも指摘している。【国際エネルギー機関

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