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環境ニュース[海外]

「2020年までに鉛含有塗料を廃絶」を目標に、国連環境計画などの国際パートナーシップが協力

健康・化学物質】 【掲載日】2015.05.06 【情報源】国連/2015.04.18 発表

 国連環境計画(UNEP)と世界保健機関(WHO)が主導する「Global Alliance to Eliminate Lead Paint (GAELP)」(含有塗料の廃絶に取り組む国際活動)は、2020年までに世界から含有塗料を廃絶するという目標を「地球市民・アースデイ2015」で発表した。
 高濃度の添加剤を含む塗料は、中毒を引き起こすリスクが大きく、特に子供と妊婦に影響する。中毒は、高血圧や学習障害など、生涯に渡り子供の健康に影響を与える可能性があり、WHOによれば、幼児期の曝露により、毎年推定60万人が知的障害を発症するという。曝露により年間14万3000人が死亡すると推定され、特に開発途上国で影響が大きい。また、高い曝露を受けている子供の99%が、低中所得国に住んでおり、幼児期の曝露に関連した健康問題は、アフリカ、アジア、ラテンアメリカなどで9750億ドル以上の経済損失になるという。
 しかし現在でも、住宅や学校などに含有塗料の使用を認めている国が多い。シュタイナー国連事務次長・UNEP事務局長は「UNEPはWHOなどGAELPのメンバーと協力して、曝露の危険性についての情報を国民に提供し、また塗料配合から化合物を廃絶するよう製造業者に促す」と語った。【国連環境計画

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