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環境ニュース[海外]

アメリカの出産年齢女性の血中水銀濃度が34%低下、アメリカ環境保護庁が調査結果を公表

健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2013.12.04 【情報源】アメリカ/2013.11.20 発表

 アメリカ環境保護庁(EPA)は、出産年齢女性の血中水銀濃度と主に海洋の魚類の消費量の関連を調べた調査結果を発表した。それによると、初回調査時(1999〜2000年)とこれに続く5回の追跡調査(2001〜2010年)で、血中水銀濃度は34%、「影響が懸念される水銀濃度」を超えた者も65%低下したという。1999〜2010年の調査期間中、魚類の消費量はほとんど変化がないので、出産年齢女性が水銀汚染の少ないタイプの魚類を食べるようになった事が推測される。
 魚や貝類は良質のタンパク質、ビタミン、ミネラル、オメガ3脂肪酸を含むので心臓病予防や子供の発育に本来は良いものだが、微量の水銀汚染はほとんどの魚類にみられ、一部の高濃度に汚染された魚類は、胎児や幼児の神経系統発達を阻害するおそれがあるという。そのため、EPAとアメリカ食品医薬品局(FDA)は、妊婦、育児中の女性等に対し、汚染が少ないエビや鮭、ライトツナ缶詰等を選ぶことや、安全な摂取量などに関する情報の提供・普及を進めている。また、魚類の汚染そのものを減らすため、EPAは2013年6月、河川や湖に放出される水銀など汚染物質の半分以上の排出源となっている火力発電所の排水について、新たな規制を提案し、法整備に取り組んでいる。【アメリカ環境保護庁】

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