一般財団法人環境イノベーション情報機構
ドイツ 飲料水における鉛含有量上限値が厳格化へ
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2013.12.02 【情報源】ドイツ/2013.11.18 発表
ドイツ連邦環境庁は、2013年12月1日以降、飲料水における鉛含有量上限値がより厳格化されることを公表した。これは、2001年に制定され2003年に施行した飲料水令に基づくもの。2013年12月までの10年間を移行期間とし、飲料水における鉛含有量上限値を段階的に厳格化しており、今回が最終的な上限値となる。この厳格化により鉛含有量上限値は、1リットルにつき0.010mg未満となる。通常、鉛を素材に使う水道管における値はこれより高いことから、適切な素材への交換が求められる。水道管への鉛素材の使用は、1970年以降は行われていないことから、1970年以前に建設された建物が対象となる。南ドイツでは、鉛素材の水道管は100年以上前から使用されていないが、ドイツの他の地域では、住宅との接続部分や建物内の配管などに部分的に利用されてきた。鉛含有量の制限値以下のものも含め、鉛素材が使われている水道管を通る水道消費者は、2013年12月1日以降は、情報提供を受けることになる。これらの情報は、妊婦や幼児といった特定のリスクグループにとって重要であり、連邦環境庁は、鉛を含む水道水を飲むことや調理に使用することは回避するよう推奨している。【ドイツ連邦環境庁】