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環境ニュース[海外]

産業排水の管理に関する調査結果を公表

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2002.05.10 【情報源】EU/2002.04.30 発表

 5月2日、欧州委員会は、工業排水の管理を改善した3つの調査事業について報告。皮なめし業に関するTANNETプロジェクト、放棄された工業用地に関するINCOREプロジェクト、排水処理における革新的な解決策を模索するWASTE WATER CLUSTERプロジェクトの3本である。調査結果は、循環的な水処理の一部分となるもので、水管理政策における世界規模、統合的アプローチへ集約されていく。
 各プロジェクトの概要は以下のとおり。
・TANNET 水を使わない再なめし、染色等を行った他、皮の染色に欠かせないクロムの再利用も行った。この結果、水の使用を90%カットし、クロムによる環境影響を削減した。事業期間は26ヶ月、EUは28万ユーロ(約3200万円)を拠出した。
・INCORE 皮革製造業の工場を含む都市地域の地下水及び土壌を調査し、浄化戦略を構築した。シュツットガルト近郊のネッカー川流域の汚染土地調査をもとに、ストラスブルグ、リンツ、ミラノでも行なわれた。事業期間は3年、EUは約244万ユーロ(約2億8000万円)を拠出した。
・WASTE WATER CLUSTER 水、土壌、排水処理施設に排出された産業起因の特定の汚染物質の生成、消失、毒性を調査するものである。都市、工業部門の排水処理における汚染物質及び処理施設に到達した排水に関する情報や取扱方法について収集した。EUは350万ユーロ(約4億円)を拠出した。
【欧州委員会環境総局】

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