一般財団法人環境イノベーション情報機構
アメリカ環境保護庁、ニュージャージー州の小学校で飲料水の鉛含有率を安全レベルに改善
【健康・化学物質 その他(健康・化学物質)】 【掲載日】2012.02.01 【情報源】アメリカ/2012.01.18 発表
アメリカ環境保護庁(EPA)は、ニュージャージー州環境保護局と共に、3学区の小学校で飲料水の鉛含有率をEPAの基準以下に低減することに成功した。鉛は様々な健康被害をもたらすが、成長期の学童では少量の摂取であっても知能や学習活動に悪影響を及ぼすことがある。水源が汚染されていなくても、水道管やハンダから溶け出した鉛で水道水が汚染されることがあるので、EPAは2006年より学校を対象に鉛の検出法、保護者や関係者への説明、問題解決法などを指導してきた(3T(Training, Testing, Telling)プログラム)。同州のユニオン市とウィーホーケン学区においては2010年6月、アトランティック市においては2011年6月に水質検査を行ったところ、検査した小学校の蛇口合計343ヶ所のうち、28ヶ所で基準を上回る鉛分が検出された。異常値を示した蛇口について、8ヶ所の使用を禁止し、残り20ヶ所は配管や部品の交換、フィルターや通気装置の設置などの処置を行い、再検査で基準値を下回ることを確認した。【アメリカ環境保護庁】