中国　浙江省：八大重点エネルギー消費産業で1年間18億元の省エネ

【エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2007.05.23 【情報源】中国／2005.11.09 発表

　2004年、浙江省の八大重点エネルギー消費産業中の14種の製品の単位あたりエネルギー消費量は前年に比べ石炭換算280万トン減、直接的省エネ価値は約18億元に達した。これは浙江省経済貿易委員会と省統計局の公表した《2004年浙江省エネルギー利用状况》のデータである。
　関係者によると、同数値は二酸化炭素排出量224万トン、二酸化硫黄排出量5万4000トンの減少に相当する。2004年同省の省エネ率は一層向上し、エネルギー消費率は低下した。生産総額1万元当たりの総合エネルギー消費は0.4％低下し、特に工業分野の付加価値額1万元当たりエネルギー消費は0.8％低下した。同時に、同省のエネルギー総合経済効果・工業用エネルギー効果は引き続き全国上位となった。
　しかし製造業の集中した同省のエネルギー消費状況はいまだ懸念材料が多い。2004年、同省エネルギー消費量と電力消費量はそれぞれ全国第9位と第4位だった。省全体のエネルギー消費総量は石炭換算9209万トンで前年比13.9％増となった。第10次5ヵ年計画の前3年のエネルギー消費平均増加幅を約3ポイント上回った。この増加幅は第9次5ヵ年計画以来最高となった。また同年の省全体の一人当たりエネルギー・電力消費量は前年に比べ13％以上増加した。
　同省経済貿易委員会エネルギーモニタリングセンターの試算によると、昨年エネルギー市場価格の増加に伴うコスト増は210億元以上で、省全体の工業付加価値額の約4％を占めた。【中国環境報】