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環境ニュース[海外]

洪水防止対策で貴重な湿地保全

自然環境 生物多様性】 【掲載日】2001.10.04 【情報源】イギリス/2001.09.21 発表

 エリオット・モーリー洪水・侵食防止担当大臣は、ノルフォルクのブロードランドにおいて、洪水緩和スキーム(Broadland Flood Alleviation Scheme)を開始することを明らかにした。このプロジェクトは環境庁が主体となって進めているもの。
 ブロードランドの土手周辺約240キロの地域は、ビュール川等周辺の河川が満潮時を迎えると影響を受けやすいため、この地域での洪水を防止することを目指す。ブロードランドは、環境的にも西ヨーロッパでは大変貴重な湿原であり、特別保護区、ラムサール保護区に指定されている部分も多い。農業や観光業にとって経済的にも重要な地域で、特に旅行者はボート、散策、釣りなどを楽しんでいる。
 環境・食糧・地方事業省では、約1億ポンド(170億円)のプロジェクト経費の内、約6,300万ポンド(107億円)を提供するという。これにより予定されている50年で2億5,500万ポンド(433億5000万円)という計画の初めの20年分が確保されることになる。このプロジェクトは、パブリック&プライベート・パートナーシップ(PPP)を通した洪水防止策として、サセックスのPevensy湾に続く2つ目となる点で注目されている。
 モーリー大臣によると、現行の洪水防止策によって1,700もの所有財産と2万1,300ヘクタールもの土地が被害を免れており、その大部分で国際的にも環境上重要な資産が含まれているという。【イギリス環境・食糧・地方事業省】

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