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環境ニュース[海外]

沿岸管理のための新ガイドライン発表

水・土壌環境 その他(水・土壌環境)】 【掲載日】2006.03.31 【情報源】イギリス/2006.03.14 発表

 イギリス政府は3月14日、沿岸管理に関するガイダンスの改訂版「海岸線管理計画(SMPs)」を発表した。
 10年前に発表された初版は、沿岸や戦略的な計画の必要性についての理解を目指す、革新的なものであった。
 今回の改訂版は、最新の科学的知見や将来の課題などを考慮に入れ、50年から100年先を見据えたものとなっている。法定の計画制度との連携、関係者の参加の改善なども盛り込まれている。
 また、この改訂版は、政府の洪水・浸食管理戦略「水のためのスペースをつくる」の基本方針に沿っている。新たなガイダンスでは、地方レベルでの戦略的な洪水・浸食管理政策が示されているが、以下4点が基本的なアプローチとなっている。
●保護基準を維持又は変更しながら、現在の沿岸線を保つこと。
●既存の防御設備の海側に、新たな防御設備を設置し、現在の海岸線を前進させること。
●十分に統制しつつ現在の海岸線を前進・後退させて、海岸線を管理すること。
●現在、防御および対策がとられていない場所では、新たな介入は行わないこと。
 2004年に科学テクノロジー局が行った、2100年までの洪水予測報告によると、将来、気候変動が大きな要因となり、今世紀末までには、洪水による年間被害額は現在の2〜20倍、海岸浸食による被害額は3〜8倍に上るという。これらのリスクは沿岸の発展や開発のパターン、洪水・海岸浸食危険管理により変化すると考えられる。【イギリス環境・食糧・地方省】

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