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環境ニュース[海外]

EPA 企業向け 5つの省エネアドバイスを提示

エネルギー 省エネルギー】 【掲載日】2005.12.02 【情報源】アメリカ/2005.11.14 発表

 EPAは、今冬、かつてないエネルギー価格の高騰が予想されることを受けて、企業がエネルギー費用を10%以上削減することのできるようなアドバイスを公表した。EPAは、もしすべての企業がエネルギー費用を10%削減することができれば、国民は年間で100億ドル(1兆1000億円)を節約することができるとしている。
 EPAは、エネルギーの節約に関して、一般に見落とされがちな、以下の5つの点をチェックするよう促している。
(1)建物のエネルギー使用を測り、節約目標を設定する
EPAのエネルギー性能格付けシステムによって、建物の現在のエネルギー使用を評価する(詳細は関連情報参照)。
●適切な目標を設定する。EPAは、まずは10%の節約を促している。また「エネルギー・スター建物チャレンジ」に参加することを勧めている(詳細は関連情報参照)。
(2)今すぐ暖房設備を点検し、毎月のメンテナンスを行う。
 全国の商業用建物では、エネルギーの約35%が暖房に使用されている。冬が近づくに連れ、建物の暖房設備が適切に作動するかを確認することが重要となる。これにより、少なくとも暖房費用を5%下げることができるほか、大きな問題が見つかった場合にはそれ以上の節約が可能となる。
●すべての暖房設備を調整し、ダクト、フィルター、ダンパーを点検する。
●暖房設備に用いられるすべてのサーモスタット、制御装置を調整する。
●毎月のメンテナンス計画を作成する。
(3)不必要なときには、冷暖房を消す。
 多くの企業では、24時間冷暖房システムを稼動させているが、稼働時間を半日ごとに1時間減らせば、約8%のエネルギーを節約できる。
●暖房システムのスケジュールを評価し、それが仕事を行う上で適切になっているか判断する。
●サーモスタットの夜間電源オフ機能を活用する。またエネルギー・スターの認証を受けたサーモスタットを設置する。
(4)建物利用者を関与させる
●エネルギー効率に関する基本を確認するためのスタッフ会議を開催する。
●従業員が個人用のヒーターを使用しないよう教育するとともに、代替策を提供する。
●建物使用者や従業員に対し、エネルギー・スターの認証を受けた製品を購入するよう促す(詳細は関連情報参照)。
(5)照明システムを改善する
 商業用建物において、照明は約13%のエネルギーを使用する。これは冷暖房についで2番目である。旧式の照明システムを交換することで、照明に係る費用の約3割、またエネルギー費用全体の5%以上を節約することができる。
●照明システムが、建物の機能に合った適切な明るさを提供しているかを確認する。照明がいつ、なぜ使用されているかを確認し、機会があれば消す。
●従業員およびテナントに対し、エネルギーの節約により利益が得られることを示し、1日の終わりに照明を消すよう動機づける。
【EPA】

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