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環境ニュース[海外]

EPA 石炭の再採掘に関するパブリック・コメントを募集

水・土壌環境 水質汚濁】 【掲載日】2001.08.07 【情報源】アメリカ/2001.07.27 発表

 EPAは、石炭廃鉱から生ずる深刻な環境被害を削減する取組みの一環として、廃鉱に残存する石炭の回収を行う「再採掘」に関する新たなデータを公表し、コメントを受け付けている。
 EPAは、2000年4月11日、再採掘における水質浄化法上の排水制限に関するガイドラインを作成することを提案した。これは、廃鉱から石炭の採掘を促進すると同時に、鉱山からの酸性排水の浄化も促進するものである。EPAは、この2000年4月のガイドライン案に関する新たなデータおよびコメントを公表し、さらにパブリック・コメントを求めることとしている。
 再採掘の実施にあたって、事業実施者は、廃鉱を再生し、酸性排水に対する汚染管理技術を採用しなければならない、とされている。このため、残存する石炭の有効利用だけでなく、再採掘によって、水質の改善、有害物質の除去といったメリットが得られることとなる。また、事業実施者は、既存の排出物による汚染を削減するための、サイトごとの汚染緩和計画を策定することも求められている。
 廃鉱から発生する酸性排水は、アパラチア山脈に属する州(アラバマ州、ジョージア州、ノースカロライナ州など)における、最大の水質問題となっている。現在、110万エーカー(4452km2)の廃坑地ががあり、9000マイル(1万4400km)に渡る流域が酸性排水によって汚染されている。
 今回のEPAの提案によれば、61のサイトにおける再採掘が認められ、年間で1800〜2500エーカー(7km2〜10km2)が再生されることになる。EPAは、今年末までに最終規則を公表することとしている。
 なお、データが利用可能になるという通知は、次週の連邦官報に掲載される予定である。【EPA】

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